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ボートレーサーに必要な能力

1月16日更新


【丸野一樹】

レーサーにとって大切な能力は何かといえば、どうやら「体幹(腹筋・背筋)」「柔軟性」「動体視力」らしい。もちろんそれだけで決まるわけはないだろうが、この3つの能力は高ければ高いほど良い。

競走会が研究機関と連携し、養成所入所試験の結果とデビュー後の成績を調べたところ、試験時にこの3つの成績が高かった選手ほどデビュー後に高い勝率を収める、そんな結果も出ているという。

この研究結果を受けて、競走会は昨年、入所試験の試験項目を見直して測定方法や使用機材の改善も図った。さらに3つの能力を重点的に強化するため、養成所のトレーニングルーム器材の入れ替えなども行った。養成期間中に必要な能力向上ができるに越したことはない。新人の弱さが指摘される昨今だけに、理に適ってもいる。

トレーニングを重視する現役レーサー達も増えている。もっとも有名なのは丸野一樹の「マルトレ」か。本誌マクールの昨年7月号でも取り上げたが、丸野は19年の1月から本格的にトレーニングを始め、今では多くの選手がこのトレーニングに参加している。また、丸野自身はトレーニング熱が高じて全米医学アカデミーのパーソナルトレーナーの資格まで取得したほどだ。

20年4月号では毒島誠らのトレーニングも取材している。毒島がその効果として挙げたのは「具体的に言うとボートに乗る姿勢。ブレなくなった。たとえば前がキャビってそれを避けるために右ハンドルを切るとする。その時に上半身がブレるようだと、とっさの判断で思うように動かないんですよ。これはね、体幹をやって気付けたことです」。競走会の研究を待つまでもなく、選手は体幹の大切さには気づいているわけだ。

ただ、トレーニングを重視しない選手もいる。7年連続で最高勝率をマークし、今や無双の峰竜太はその筆頭か。峰は「トレーニングより、ボートに乗って乗って乗りまくることで、レーサーに必要な体は作られる」という考え方。ただ、アプローチが違うだけで、必要な体を作る、という意味では違いはないのだが。

いずれにしろ、養成所時代から必要な能力を意識し、トレーニングを続けるレーサーが増えれば、ボートレースは今後もまだまだ進化していくのかもしれない。


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